自然の猛威を感じる昨今ではありますが、先日発生した台風21号はかなり広い範囲で被害が出ました。
猛烈な風はもちろんのこと満潮とも重なり、車が破損してしまったり水没してしまった方も…
そんな破損や、水没してしまった車の保険について今回は紹介していきます。
・ 車が破損、水没した場合保険は対応されるのか?
・ どのくらい保証はしてもらえるのか?
・ 新車でも、破損したら買い換えた方がいいのか?
・ 保険で得するのはどんな車なのか?
車が水没や破損した場合の保険は?
車の保険には、「一般車両(一般条件)」という保険と、「車対車+A」という保険がありますが、台風で水没などの自然災害の場合はどちらの保険もカバーしてくれます。(地震や津波、噴火などの場合は別です。)
また、台風で何かが物が飛んできて車が破損した場合も保険が適用され保証してくれます。
また車を運転していて、他人を死なせてしまったり、他の人のものを壊したりで、自動車保険を適用させた場合、次回更新の際に等級が3等級さがりますが、災害で保険が適応されてた場合は、保険会社によって翌年は1等級ダウンし、事故あり係数適用期間が1年加算されます。
でも、台風で、車が破損したり、水没しても国や自治体からの補償は基本的にないので自分の車は自分で責任をとるしかないですね。
どのくらい保証はしてもらえるのか?
車の破損の状態と保険会社にもよりますが、ソニー損保の場合、車が水没してしまって、エンジンが使ってしまった。
結果、修理不能になった時や、修理代が保険金額を超えた場合は全損になります。
その場合は、設定した保険金額が支払われます。
また車両全損時臨時費用という名目で、保険金額の10%(上限20万円)ももらうことができます。
他にも、飛び石が飛んできて車が破損した場合は、保険金額を限度にではありますが、修理代から免責金額を引いた額が支払われます。
※ 「免責金額」とは、保険会社が保険金を支払う時、損害額に対して補償を受けられる私たちが自己負担する金額のこと。
免疫金額は、自分で定額と、増額方式に変えることができますが、免疫金額を大きくすればその分、支払う保険料は少なくなります。
新車でも、破損したら買い換えた方がいいのか?
今回台風21号で車が破損したということであれば、ある程度修理してまた乗ることができますが、水没となるとやはり”買い替え”も考慮に入れておく必要があります。
その場合にポイントとなるのが4つです。
① 今回水没してしまった車の年数は?
② 修理費用はどのくらいかかるのか?
③ 保険会社がカバーする金額はいくらぐらいなのか?
④ 修理した後に、トラブルと安全性に問題はないか?
新車の場合特に、②と③がポイントとなります。
ちなみに④に限っては、修理しても安全性に問題があるということであれば、買い替えが必要ですね。
その場合、保険会社の方との相談になりますが、先ほども説明しましたが、水没の場合で、補償金額を超えた場合は全額負担となります。
さて、②の修理費用がいくらぐらいかかるのかということですが、あくまで目役となりますが、車が水没した場合、
車がシートの下まで水に使ってしまった時の修理代は、約25万円〜
車がシートの上まで水に浸かった時の修理代は、約50万円 ~
となります。
こちらあくまで目安の話で、電気系統が壊れてしまったらさらにかかります。(その場合は80万ほど)
そして、その費用と③が関係してきますが、例えば、修理代が、80万かかってしまう。でも、保険で50万円しか出してもらえず、残り30万円は自己負担。
その場合は、買い換えた方が賢明です。
というのも、車に水が浸ってしまった場合、
冠水歴
というのが、残ってしまい、例えば乗りつづけた後、中古車として売ろうとしてもなかなか高い値で買ってもらうことがないばかりか敬遠されます。
自分で補償できない場合は思い切って手放すことをおすすめします。
もちろんその場合も保険適用される場合があるので、自分が契約している保険会社さんと相談してみてください。
保険で得するのはどんな車なのか?
ちなみに今回保険適応されて得するのはどういう車なのかを最後に紹介します。
新車の販売業者さんの話では
だいたい購入後7年目で、車検を3回ぐらい受けるか受けないかの車。
比較的過走行気味の内外装があまりよくない車。
この場合、無理に全損扱いをせずに、修理対応にしてもらうことがポイント。
というのも、水没などで、買取の価値はほぼなくなるものの、新車を買い換える場合、その下取り査定では新車値引き支援やリサイクル料金の関係もあって、数万円でも査定額をつけてくれるディーラーさんがいらっしゃいます。
結果、保険金をもらい、さらに下取り査定のお金ももらうことができるので、水没などを受けない状態で下取り査定に出して新車を購入するよりも、下取り査定額は低いものの、保険金とトータルで考えればお得な結果になることもあります。
いかがでしたか?
まだまだこれから後片付けなど本当に大変かとは思いますが、少しでもお役に立てれば幸いです。