11月19日(月)ゴーン会長を逮捕したその日に、日産・西川社長の会長が横浜・日産自動車本社で行われました。
西川社長の会見は?
冒頭の挨拶で西川社長は挨拶で以下のことを話されています。
社内調査の結果、重大な不正行為が3点
・ 開示する報酬を小さくした
・ 目的を偽って、私的な目的で投資資金を使った。
・ 私的な行為で会社の経費の不正使用。
という内容のことがわかったようです。
カルロスゴーンさんのプロフィールはこちら↓
![カルロス・ゴーン](https://hitujinoiineta.com/wp-content/uploads/2018/11/gooon-320x180.png)
専門家の先生からも解任たる重大な不正行為であるということのアドバイスでカルロス・ゴーンさんの解任を決め、木曜日に解任する予定。
また、同じようにグレッグケリーの代表権も解く予定であるということも決まっているとのこと。
今回は内部の通報によってわかったようです。
今回カルロスゴーンを率いる日産ということで力を貸してくれた人たちを裏切り大変残念であると考えている。
今回のことは「残念」というよりも「強い憤り」「落胆」ということを西川社長自身感じているとのこと。
社内も同様している社員がたくさんいるので、できるだけ社内のこと、そして取引先にもフォローしていきたい。
今後も徹底的に問題点を洗い出していき、対策を進めたいと思っている。
ルノー、日産、三菱のパートナーシップに今後なんらかの支障をあたえるものではなく、これからも関係を深めていきたい。
今回が良い見直しのきっかけになるのではないかと思っていて、すでに対応している。
特に、特定の個人への極端な依存から抜け出さなければならない。
ゴーンさんの不正は、負の側面と言わざるをえない。
いままでの努力の結果を今回の件で無駄にはしたくないと思っている。
質疑応答
Q今日のゴーン会長の動きは夕方羽田に到着してそのまま東京地検の人に連れて行かれた?
A捜査については申し上げられない。
Q会長のスケジュールでは?
A今日東京に到着する予定だった。
Q重要な会見の場合弁護士さんがいるものだが一人なのは何か考えがあってか?
A捜査が進んでいて、内容が伝えられないので協力していきたい。
許されるタイミングで西川社長から自分の言葉で伝えたいという機会を極力早く作りたいと思って会見を開いた。
今後、捜査がすすんで内容がわかってきたら専門家と一緒に会見したい。
自分自身もショックをうけているけども、自分の言葉で今回は伝えたいと思った。
Q日産ブランドを愛しているひとは大きなショッックを受けている。大きな騒ぎに対して日産LOVEの人に対して一言。
A日産を愛している人に今回の事件が起きてしまったことはとにかく大変申し訳ない一言。
ガバナンスに対しても、猛省している。
長年実力者として君臨してきたということによる弊害が大きかったことは自分自身も痛感している。
ガバナンスの上でも、目に見える形で問題を解消していくことしかいえない。
Q内部通報で監査役から問題はいつ頃?どのくらいの期間をかけて調査してきたのか?
答えたいのは、今現時点では答えられない。
Q日産側として不正行為をはたらいたのは2人だけ?
A2人が調査の結果首謀だった。それ以上は捜査の関係で言えない。
Q他の役員の方の感想は?反応は?
A役員がこの件を知ったのはつい先ほど。事案の中身から非常に秘匿だったので、役員も一体何があったんだという感覚だと思う。
状況をシェアして役員に言ったのは取引先のみんなは非常に心配しているのでそことの業務を不安にしないように。
従業員のみんなも不安に思っているので役員がしっかりリードすること。
捜査には全面協力ということで言った。
Q今回金商法に対する受け止めは?
捜査に関することなので、言えないけども社内での調査は捜査の対象や刑事罰の対象は判断できないけども、それぞれ大きく3つの事案があるが、どれをとっても会syさとして見た場合には、取締役の義務に反するところだし、解任に値するところ。
詳細の調査の結果専門家(弁護士)のアドバイスで解任に値するというということだったので解任しようと思っている。
どの事案を見ても、捜査の対象としての刑事事件になるかどうか判断はできないけども会社としても許容はできないもの。
Q解任の提案を決めたのはいつ?
A実際に、その方向で事案を見て、弁護士の方からアドバイスをみたのは、調査がまとまった段階でいつだったのかは言えない。
Q今回不正はいつごろから?23年以降と警察は言っているけど・・・
Aそこについては内容は言えない。
Q長期に渡って不正は行われていた?
A長きにわたって・・・ということですね。
Qゴーンさんは日本で納税していた?
A答えることはできない。当然日本で納税していたと自分は思っている。
Qこれだけ会社を裏切る行為をしていった場合株主にかわって会社として告発する予定は?
A今日答えることはできないけども、当然告発に値する事案であるということは認識している。
今の段階で詳細は言えない。
Q100億報酬で50億の申告で、消えた50億はどうなったの?
A話はそこもできない。確認はしているけども、言えない。
Qどういう形でゴーンさんに権力が集中していったのか?ケリーさんの役目は?
A権力の集中と崩壊といわれたけど、今回の件は、事案として見つけられたのを除去するというのがポイントで権力が一つに集中してクーデターがあったということは全く説明をしていない。ガバナンス面から誘引だったのは間違いないけども、権力を持っていてもちゃんとされている人はいる。
より公正なガバナンスが必要
どういう形で権力が集中してきたのか?というと長い間で、徐々に形成を避けてきた以外言いようがない。
一つは、ルノーと日産のどちらもCEOをしていてそのへんに無理があったのかな?と思うけどもあまり詳しくは言えない。
ケリーは、ゴーンの側近として様々な仕事をしてきたい。CEOオフィスということになるので、そういう意味では、ゴーンCEOを背景に相当な権力をもって社内をコントロールしてきた。というのが実感。
Q取締役の日付は?
A招集は、22日の木曜日。
Q今回の発表にいたるまで把握していたのは?
A 数名の単位で把握していた。
Qゴーンさんはカリスマで、剛腕をふるってきた面があったけどゴーンさんはカリスマ経営者?暴君経営者?
Aなかなか他の人ができないことをやってのけた改革を実証した事実がある。
でもその後については、カリスマでも、暴君も両方あるのを実感している。
いろいろ積み上げてきたもの全部を否定することはできない。
将来に向けた財産はとても大きい。ゴーンさんよりも、多くの従業員やパートナーたちがそれをすすめてきた。
最近の状況をみるとやや、権力の座に長く座っていたことに対する業務の面でも弊害も見えたと実感している。
その部分に対して意見をいうこともあったが、今後は従業員から見ても目に見える形で手をうっていこうと思います。
Q今回の件は、粉飾決算にあたらないのか?
A本来記載すべきことは記載されてなかったので、その部分については適正ではなかったということで過失を認めないといけない。
Q権力の座に長く座っていたことでどういう弊害が?
A実務現場からだんだん離れていく。
彼に対して日頃からレポートしている人間が限られている。
実務的には多少確認が必要なことも限られた内容で決定などしてしまう。
問題点の方が多く見られた。
Qグレックケリーさんは代表取締役だけでどういった業務をしていたのか?具体的に
A彼はもともと日産出身で、執行役員で、アライアンスの仕事をかねて専務執行役員という立場で仕事をしていた。
CEOオフィスの時代からアライアンスの時代に到るまで、幅広い仕事をしてゴーンさんの側近としてもうごしていたので影響力が大きい。
でも近年は会長に対するサポート、アドバイス機能はもっていなかったので影響力という面では落ちてきたかなと実感
Qゴーンさんは日産の顔ということで社会でも認識されているけども、今回の件で日産ブランドの影響は?
A販売への影響これはお客様が決めること。
日産は日産であるということで、イメージとしてゴーン=日産ということを重ねて見る人は多いけど、日産ブランドをそのものを見て欲しい。
今回の事案で皆さんに大きなショックを与えてしまったわけだけど、今後できるだけ努力をしていきたい。
三社のアライアンスもパートナーシップそのものに対して影響する事案ではないので、この状態で取締役会同士が緊密に話し合いたい。
Qゴーンさんの高額な報酬について正当だと思うのか?
A 報酬については、日本全体総論としてみると、日本の企業だから低い。欧米の企業だから高いというのはパフォーマンスをきちんとみて是正していくべき。
絶対額としての額は当事者同士が話し合いで決めていくべき。
Q権力の集中で経営者が許してきたことはないのか?チェックしあったのか?
Aそういうチェックなどについては猛省すべき。
十分チェックなどできていたのかというと反省をすべき点はたくさんある。
Q 特捜部と司法取引はされてるか?
A コメントできない。
Q 社長としして、今回のことは責任を含めてどういう風に考えているのか?(謝罪会見だけど頭を下げるシーンはなかった)
Aメディアの背後にはいろいろなサポートしてくれている人はいるし、お客さまもいて本当に申し訳ないと思っている。
今回は自分自身がどう考えたかったのか言いたかった。
そして、今回の件を1日も早く正常に会社をすすめていくのが自分の仕事だと思っている。
そこをやって上でその先をどうするのか考えるべき時がくるかもしれないけども、今は処理を集中してしたい。
Q内部調査について。ゴーンさんから話は伺っているのか?
A答えられない。
本人からの話は聞いてない。
Q今回はゴーンさんがケリーさんに指示をしていたのか?
A掴んでいる事実はあるが、言いにくい。
Qどうしてこれだけの不正が行われて見抜けなかったのか?
Aある部分、会社の中の仕組みがその部分形骸化していた。透明性が低く、ガバナンスの問題が大きかった。
もちろんそういう状態だから不正があるとか、仮に仕組みに問題があっても必ず不正が起きるということではないけども日産のガバナンスという点で考えると弱点があったのではないか?
背景としては、43%の株主でもあり、執行権もあり、日産としても取締役の議長でもある権力構造だったと思う。
その部分に関しての歯止めが弱かったのではないか?
今の責任者として反省すべきところでなおすべきところ。
今回の件を表面化をしなかった。
Qゴーン体制以降ホームマーッケト負の遺産の一部としてとらえられている?
A今現在日本市場を軽視していることは全くない。できる限りのことをやっているつもり。
お客様からも日産のインテリジェントモビリティも評価されている。
日本初のブランドの価値も海外マーケットへのいい波及効果も起こしている。
そういう面でも日本のマーケットは重要であるという思う。
過去にその部分が十分に会社の中で事実として認識されて十分に重要視されて意思決定されてきたかというとそういうふうに認識されない時期があった。
そこを挽回するのはとても大変。
過去にそういうような偏った意見で商品投入された時期は確かにあった。
Qルノー日産BV統括会社の改革は?
A今後ルノーの方と一緒に議論して決めていくべき。
まだ詳細については決めていない。
その辺も今後相談して決めていく。
Q当面のガバナンス体制について。ゴーンさん、ケリーさんの後任については?当面は議長は西川さんが兼任される形でガバナンスについて指揮をふるのか?どのようなスケジュールで外に出すのか?
Aスケジュールについては取締役会ではかって進めていく。
どの段階で総会をして是正していくかはこれからはかっていく。
調査だけではなく中身など当面のガバナンスについては、早急に仕事をしなければいけない。
独立取締役、第三者も入れて日程もあまり時間をとらずにまずどうするんだということで決めて、それから手間のかかかる対策をしていく。
ガバナンス当面どうするのか?は木曜日に相談して当面のことを決める。そこで短期の対応、取締役会の構成を含めて決めていく。
Qゴーンさんから話は聞いていない?動機も聞いていない?
A 聞いてない。また、調査があるので動機などは今言えない。
Q行き過ぎた権限の集中について
A結果として、第三者の方から権限が集中し過ぎてないかと言われるとその通りとしか言えない。
なんで行き過ぎたのかというと人も入れ替わりながら徐々にそのようになっていったともいえるし、振り返ってみると2005年にルノーと日産のCEOを両方兼務するということになった。
今まで日産を率いてきたゴーンさんがルノーも率いることになってそこまで考えなかった。
その段階が一つの今に至っている転機だったのかなと思う。でもその段階で兼務することで権力が集中して今回のようなことになったのは想像していなかった。
Q内部告発の意味は日産社内から警察なのか?日産社内だけの内部告発?
A内部の仕組み。
まとめ
今回の記者会見で、西川社長の真摯な態度が印象的でした。
同じような質問にも、「再度考えてみます。」というようなフォローをしながらもきちんと質問に関して答えてらっしゃいました。
今日事件が起こり、その日に記者会見ということで、まだ言えない内容もたくさんありましたが、西川社長はお客様だけでなく、従業員のためにも今回の会見を開かれたのだと推測されます。
今後調査が進むにつれて、動機や、消えた50億がどのような処理をされていたのかも発表される予定のようです。
そちらも注目していきたいですね。
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